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【デメリット多し】田舎暮らしは素晴らしいが、稼ぐことに向かない理由

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もくじ

日本の田舎ってこんなとこ

 過去記事にも書いていますが、私は九州の田舎生まれ田舎育ちです。麦畑と田んぼだらけの農村で育ちました。友達は農家の子だらけです。
 実家の周りはこんな感じです。自分でドローン使って撮影してきました。

 こういう本当の田舎はあなたの要求をオンデマンド(要求した時にすぐに使える)で満たすことができないのです。そして、要求をすぐ満たせないということは副業などで稼ぐことの難しさに直結します。
 また、田舎暮らしはあなたの想像以上に高コストです。田舎で自炊したらお金いらないと思っているあなたは本記事を読んで目を覚ましましょう。

田舎暮らしのデメリット

その1 光回線などの高速インターネットがない

 例えば、私の実家周辺はいまだにADSL8Mが最速です。光回線は提供されていません。しかも8M契約してもアナログ回線の改修が行われていないので1Mbps程度しか速度が出ません。UQやSoftbankAirでも圏外ギリギリなので、安定した速度は出ません。
 おかげでAmazonプライムビデオやNetflixもちょいちょい止まります。もちろん、youtubeだって快適に見ることはできません。

その2 Amazonプライムが翌日に届かない

 欲しい時に、店に行くよりも安く、しかも送料無料でモノが購入できるAmazonプライム。田舎に行くと翌日配送の対象外となります。すぐに欲しいと思ったものも最短翌々日。その1の通り、プライムビデオも快適じゃないので解約必死。田舎でもネットショッピングがあればスーパーやショッピングモールはいらないと思ってたら大きな間違いです。

その3 慣れない近所づきあい

 田舎は寄り合いが全てです。私の両親も事あるごとに寄り合いに出かけています。というか、このコミュニティがなくなってしまうと孤独死しかありません。とても静かな夜。一人きりで過ごして楽しいのはほんの数週間だけ。都会で表面的なコミュニケーションだけ取ってきたあなたに田舎の立ち入ったコミュニケーションが可能でしょうか。近所の人が家族構成から、家族の就職先、結婚相手の素性まで訪ねてくるのです。決してそれが良いとか悪いとかいう問題ではありません。田舎はムラ社会なので、ただ「当たり前」なのです。

その4 車がない生活ができない

 さて、ここまで読んだあなたなら気が付いたと思うのですが、田舎にはイオンモールやららぽーとはありません。電車もなく、1回100円のコミュニティバスが巡回しているだけ。Amazonも使えないので、日々の買い物には車で小さな街のスーパーで出かける事になります。高齢者の事故が話題になっている中で、死ぬまで車が手放せません。車は生活の中で一番コストがかかるのに年金から車検代、保険代、ガソリン代を支出し続けなければならないのです。

その5 子供や孫が介護できない

 そんな田舎に仕事はなく、インターネットがなく、スマホでyoutubeも見ることができない。そんな土地で子供の孫も暮らしてはくれません。ということはあなたの介護をしてくれる親戚は近くにいないのです。「親の面倒を見るのは子供のつとめ」かもしれませんが、子供も孫も生活があり、収入がなければ介護もできないのです。自分の夢を叶えたはずののんびり田舎暮らしが、家族まで消耗させて不幸に陥れる可能性が非常に高くなります。せっかく一流大学まで出させたのに、田舎で親の介護するために都会まで2時間通勤。本当に「子供のつとめ」でしょうか。

その6 高齢者は働くところはない

 田舎はもともとコミュニティで成立していて、コネで働き口を探します。中には植木の剪定など、趣味を生かしたアルバイトをシルバー人材センターなどで見つけてくる人もいますが、田舎は高齢化率が非常に高いので、高齢者の競争率が高く、仕事が見つかりにくいのです。ましてや、コネのないヨソ者のあなたに仕事を回してくれる人はいないかもしれません。

田舎が魅力的に見えるのは幻想

 田舎にも働き手が多く、若者が祭りだなんだと行動していた頃は田舎を支える人たちがいました。都会から田舎に旅行で訪れたら、田舎ののんびりした雰囲気や活気のある姿に魅了されて、田舎暮らしに憧れた人も多くいるでしょう。それは、田舎で祭りなどのイベントがあるときに都会から人が訪れているからです。普段は人っ子ひとりうろついていません。
 田舎に生まれ育った人は田舎の暮らしに慣れているので、その不便さに気がつきませんが、都会で暮らしていた人達が安易に田舎に移住すれば、間違いなく後悔します。

田舎だからのんびり過ごせるか?

「そんなことない。時間はあるのだからのんびり待てば良いだけ。」
本当に?高齢になったあなたに残された時間はあるのですか?
 さて、考えられるデメリットはこんなにあります。年金だけでは100歳まで生きた場合に2000万円も足りないのに、お金続きますか?
 働かなくても、株や投資信託、FXのネット取引で家で稼げる?あなたの取引を処理してくれる高速回線はそこにありません

田舎暮らしはやめたほうがいいのか

 デメリットばっかり書いてしまいましたが、田舎は田舎なりの良さがあるのは間違いありません。実際に私の同級生達も親の面倒を見ながら農業のあとを継いで、ドローンやITを利用した農業にチャレンジしています
 行政も高齢化が進んで、このようなデメリットをどうにかするために動いているところも多くあります。そもそも若者が足りないのです。若者を呼び込むために移住への奨励金支給など行なっていますが、移住者が定着するにもなかなか田舎暮らしの幻想が埋まらないこともあります
 外国人労働者の受け入れなど、色々な施策を行なったり、旅行者のグリーンツーリズムを呼び込んだりするのも手だと思うので、頑張っていただきたいところです。私の知り合いのやっているNPO法人も外国人(イラン人です)ですが田舎に住んで古民家を再生して、本当の田舎暮らしを体験させることをやっています。素晴らしいことだと思います。

ピースアンドネイチャー

 本当の田舎暮らしがしたいのであれば、空き家活用プロジェクトなどを利用してお試しで数ヶ月〜数年暮らすことをオススメします。完全な移住はそれを体験してからで十分です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。