まず、宅建士証を持っていれば月5〜10万円程度になる副業はあります。しかし、宅建士を副業とするには非常に高いハードルがあります。
不動産業界の経験がないペーパー宅建士では不動産業での独立開業はかなり難しいので、まずは経験を積んでからと考える方も多いでしょう。宅建士として独立開業するために副業で経験は積めるのか調べてみました。
・宅建士全体の募集状況と相場は?
・宅建士の副業の問題点とは?
・それでも副業は可能なのか
もくじ
宅建士の募集条件の相場
まずは宅建Jobエージェントのような専門職求人サイトに登録して、宅建士の募集条件など待遇を確認しましょう。宅建Jobエージェントへの登録は無料なので、自分の市場価値を知るのに気軽に登録すればOKです。
\デメリット無し。無料で登録/
宅建士以外で自分の市場価値を確認したければ、ビズリーチなどの転職エージェントに登録すれば、職歴や所持資格から転職オファーが来ます。こちらの記事にまとめています。
宅地建物取引士にしかできない事
宅建取得された方はご存知の通りですが、改めて説明すると下記の3つの専権事項は宅建士のみしか実行できない業務です。
宅建士は不動産取扱会社で専権事項を行う副業やアルバイトを探すことになります。
専権事項を副業で行う問題点
宅地建物取引業を営むものは5人に1人の割合で「専任」の宅地建物取引士を置かなければなりません。
「専任」ということはアルバイトではダメなのです。その不動産取扱会社との雇用関係が必要です。ここが、副業としての大きな問題となります。簡単に名義貸しはできません。
過去には大阪府守口市の現役市長が名義貸しで営業を行い、問題となったこともあります。
でも宅建士は足りていない
年1回(*近年の試験はコロナ禍で10月と12月に分けて実施)の試験で毎年約25万人が受験する宅建士ですが、合格者数は合格率16〜18%に調整されています。
宅地建物取引業の営業に5人に1人以上必要なのに、受験者の5人に1人合格しないので、不動産業界は宅建士が足りません。
さらにこの5分の1に満たない合格者の中には不動産業界関係者はなく、すぐに宅建士証書が不要な場合に、手続きの大変さから宅建士証を交付申請しない人もいます。
それでも宅建士ができる副業は?
宅建士の副業には問題があることはわかりましたが、それでも副業は可能なのでしょうか。
週末宅建士
副業ではなく主婦や引退済みであれば専任の宅地建物取引士が足りない不動産屋さんに「名義貸し」を行うことができるかも知れません。また、「週末宅建士」と呼ばれる人たちのように、本業の休日に行う宅建士業務を募集している会社もあります。検索サイトで「週末宅建士」で検索してみましょう。
\まずは探してみましょう/
宅建スクールの講師は需要が高い
教えることに自信がある場合にはスクールでの講師のアルバイトもあります。時給1,000〜2,000円ほどです。
ただ、土日が忙しくなってしまい、体調不良などで本業に支障が出れば本業の就業規則によって本業をクビになる可能性もあります。しっかりと本業の就業規則に抵触しないか確認してから応募してください。
試験合格記やコツを文字として売る
宅建士の受験者は毎年25万人もいるので、受験記を読みたい人や勉強のコツを教えて欲しい人は相当数います。私もキンドル出版で宅建過去問解説を出版していますが、それなりに購読されています。また、学習法についても宅建試験はカバーする範囲が広いために一般的に売られている学習書だけでは不安が多く、ジャンルごとの解説をブログなどの無料媒体で探している人も多くいます。
ブログで一定以上の収入を得るまでには時間もかかりますが、実質的に元手がほとんどかからないのでおすすめです。
https://umisora.work/post-524/宅地建物取引士になるには
宅地建物取引士試験に合格し、たくさんの手順を踏んで宅建士証の交付まで手続きを行います。結構な費用も必要です。
さらに宅建士証は5年ごとに更新があり、更新時には指定の講習を受ける必要があるので、継続して費用が発生します。ただ、寝かせておくだけの資格としてはあまりにももったいないので、有効活用したいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。