もくじ
SPGアメックスの改悪が止まらない
不動産投資家やクレカマニア、陸マイラーにもおなじみのSPGアメックスカードですが、度重なるマリオットグループの買収や統合によって改悪が進んできました。SPGアメックスといえば、低価格帯プラチナカード並みの年会費33,480円と少々お高いけど、更新時にマリオットグループの無料宿泊(e-サーティフィケートによる)が付与され、マリオットボンヴォイ(Bonvoy)のゴールド会員が自動付帯してくる優良カードでした。
私もニューヨーク帰りの遅延補償でお世話になったり、数々の空港カードラウンジでお世話になっています。今のマリオットボンヴォイプラチナエリートステータスも元はSPGアメックスの改悪前のプラチナをボーナスで継続しているレア会員です。


解約した理由
無料宿泊で年会費ほどのコスパが出ない
更新ボーナスの宿泊は魅力的ですが、agodaやbooking.comなどの台頭でカテゴリー6くらいまでの宿泊であれば、30,000円もあればマリオットグループのホテルで宿泊可能だったりします。
ラウンジアクセスも朝食もない
マリオットボンヴォイへの統合時にSPG所有特典がプラチナエリートからゴールドエリートに変更されたため、エグゼクティブラウンジへのアクセスと朝食が特典から無くなりました。ラウンジアクセスにはカクテルアワーや軽食、アルコールを含めたフリードリンクが含まれるため、非常に魅力的でした。
ライバルであるヒルトンのゴールドオナーズは朝食が付いてきます。ヒルトンオナーズアメックスカード(年会費16,500円(税込))の所持でゴールドオナーズとなることができます。空港ラウンジ、海外傷害保険の付帯もこちらで十分です。SPGアメックスと比較してデメリットはほとんどありません。
家族カードにメリットがない
SPGアメックスの家族カードはメリットがほとんどありません。年会費15,500円かかりますがマリオットボンヴォイの会員アップグレードなし、更新時の無料宿泊特典なし、海外傷害保険の最高金額も半減と良いとこ無しです。家族カードと合わせて40,000円近い年会費を払うようであればJCBプラチナやMUFGプラチナに入会した方が良いでしょう。
プライオリティパスが発行できない
SPGアメックスはプライオリティパスが発行できません。プライオリティパスがあれば海外の900ヶ所以上の空港でラウンジを利用することができます。SPGアメックスで利用できるラウンジは国内空港のカードラウンジとホノルル・ダニエルイノウエ空港、韓国の仁川空港のカードラウンジのみです。
一方、プライオリティパスで利用できる香港のプレミアラウンジなどは一度使うと、カードラウンジはただの休憩所にしか見えなくなるほど豪華です。
プライオリティパスは楽天プレミアムカードの発行が一番コスパがよくなります。楽天経済圏の方は無料の楽天カードではなく、プレミアムカードにした方がSPU!を含めて考えても長い目で見ると絶対にお得です。
SPGアメックスのメリットが減ってきた
マリオットグループの改悪が続いたことで、後発のカード特典に負け続きです。
マイルもマリオット系ホテルに宿泊すればこそですが、バーチャルカードサービスなど高率で現金やポイントバックが増えてきており、マイルを貯めるにも他の方法の方が効率的になってきてます。
クレカサイトなどではまだまだSPGアメックス推しが続いてますが、紹介キャンペーンのポイント狙いも多いので、カード特典の情報が新しいか確認してから入会しましょう。