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【2級建設業経理事務士】受験した感想、オススメの教科書、過去問、ここ最近の合格率や難易度を調べてみた

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もくじ

建設業経理士とは?

 建設業経理士(2005年以前は建設業経理事務士)は財団法人建設業振興基金が実施する、建設業法上に規定される国土交通大臣登録経理試験(1、2級のみ)です。2級以上は建設業の経営事項審査の評価対象となり、公共工事の入札時に加点が行われますので建設業を営んでいる事務所で公共工事への入札を行う会社は取得を勧められます。私も会社から勧められて2級を取得しました。

https://www.keiri-kentei.jp/
建設業経理士試験公式サイト(一般財団法人建設業振興基金)

建設業経理士の難易度は?

 建設業会計以外の部分については日商簿記検定にほぼ準じるとされていますが、日商簿記よりは少し難易度が低い印象です。合格者の呼称は1、2級は建設業経理士。3、4級は建設業経理事務士です。2級は複式簿記や減価償却など少し複雑な会計処理が、1級は原価計算、財務諸表、財務分析の3科目に別れており、全ての科目を5年以内に合格すればOKです。
 私は開業届を提出しています。青色申告では複式簿記が必要なので、ここで学んだ知識が生かされることとなりました。

https://umisora.work/post-25/

 1級は財務諸表や財務分析の習得、決算の報告資料などを作成、経営分析をする知識を有し、2級であれば日々の会計処理や原価管理など建設業特有の工事原価配賦などの知識を有し、決算に係る実務処理ができることが基準となります。3級は簡単な経理処理実務、4級は経理や簿記に関する初歩的な知識となります。
 建設業では事務方の経費や各現場に共通で使用する重機の費用を原価配賦として、各工事の原価として振り分ける必要があります。また、大規模工事では工期が非常に長く、工事中でも部分的に工事が完工することで原価や売上が発生してしまうこともあるので、経理処理が複雑になりがちです。こういった建設業特有の部分が日商簿記とは違う部分となります。

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受験料と実施時期(受験料は税込)

  • 1級(1科目)¥7,410
  • 1級(2科目)¥10,600
  • 1級(3科目)¥13,680
  • 2級 ¥6,280
  • 3級 ¥5,250

試験は1、2級は年に2回9月と3月、3、4級は年に1回で3月に実施されます。

合格率は?

合格率は建設業振興基金のサイトで確認できます。また過去問もサイトからダウンロード可能です

https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/data.html
過去の合格率

https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/
公開されている過去問

 1級で30〜35%、2級は44%、3級は62〜64%、4級は75〜78%程度となっています。2、3、4級は2ヶ月程度真面目に演習問題に取り組めば合格できるでしょう。

オススメの教科書は?

 建設業経理士は出題形式が本番に近い、この教科書がオススメです。実際の試験では電卓を持ち込むことになりますが、事前に仕様を確認して練習の時から同じ電卓を使いましょう。四則演算と数字が大きなものを選んだ方が、本番で多少緊張しても打ち間違えにくいです。そろばんを使っている方は試験場にそろばんの持ち込みも可です。実際に私の試験の時はそろばんの方もいました。
 実際の試験中は桁数の書き間違いに注意し、丁寧に空欄を埋めていくことができれば大丈夫です。複式簿記は数字の辻褄が合うことが前提なので、最後に貸方と借方の数字が揃っていることが答え合わせになるでしょう。

 また、電卓やそろばんの音が気になることもあります。周りの電卓の音が「自分よりも計算が進んでいる」と不安になるのです。これは、周囲の人間の方が圧倒的に数が多いので電卓の音も多くなるので気にしないようにするしかありません。目の前の数字に集中できるように教科書や問題集で何度も計算練習をしておきましょう。